慶応2年(1866年)3月。龍馬とお龍が新婚旅行で訪れた塩浸温泉が、
リニューアルを終え温泉公園として蘇った!!
寺田屋で受けた傷を癒すため、龍馬が浸かった湯。
早速試してきました!
鹿児島空港のそばから国道223号へ抜けていくと、途端に山が険しくなり石坂川が見えてくる。
5月1日。朝9時。鹿児島市内から車で約50分。
いよいよ塩浸温泉に近づくと、もう駐車場がいっぱいだ。
■オープニングセレモニー
挨拶が始まったところ。
挨拶がやたら気合が入っているし、
龍馬の手紙はスラスラ暗記しているし、何者?
と思ったらやっぱり。
前田さん、実は、薩摩龍馬会の会長でした(笑)
しかし流石は市長!
よくある、ダラダラうんちくを語るのではなく、
空気を読んで挨拶をうまくまとめてくれました!!テープカットを終え、いよいよ開園です!
みどころ
龍馬街道おすすめの見所は6つ!!■塩浸温泉
なんといってもまずは、大本命「塩浸温泉」。
実は塩浸温泉は2つの源泉から出来ているのをご存じですか?
浴槽も「鶴の湯」と「塩浸温泉」が分かれており両方楽しめるんです!
ちなみに龍馬が入ったのは、鶴の湯。
まずはここで体も心も癒されよう!
泉質は「炭酸水素塩泉」。鉄分を含んでおり、
少し茶色く、岩に塩のような物が付くことが
塩浸温泉の由来とか。適応症にも、きりきず、やけど、慢性皮膚病と書いてあり、龍馬もここで寺田屋の傷を癒したのも納得。
■龍馬資料館「この世の外」
この世の外。資料館として奇抜なこのネーミング。
分かる方、どのくらいいるのかな?
龍馬が乙女姉さんに当てた新婚旅行報告の手紙に
「げに、この世の外かと思われるほどのめずらしきところなり」
という一節がある。そこから「この世の外」という名前を頂いたそう。
中は霧島・鹿児島の資料がある。物量だけ見ると少なく見えるが、
なにより霧島で読む「新婚旅行の手紙」は、格別です。
そうそう、龍馬は塩浸のことを「志おひ多し」と当て字で手紙に書いてます。
志の文字が自然に出てくるあたり、龍馬もこの言葉を常に心に刻んでいたのでしょうね。
■龍馬とお龍の縁結びの足湯
温泉棟と資料館の間にあるのが、縁結びの足湯。
こちらも当然温泉が引かれており、気軽に塩浸温泉を楽しめる。
露天風呂の開放感が楽しめる。
早速、来ていた方に声を掛けてみると、東京から車で来た方も!!
なにせ縁結びの湯。ぜひ恋人といって欲しいが、龍馬話の浸りすぎには要注意(笑)
■坂本龍馬・お龍新婚湯治碑
龍馬ファンには言わずと知れた日本初、新婚旅行の碑。
寺田屋事件で九死に一生を得た龍馬が、西郷隆盛・小松帯刀の薦めで、
お龍とともに日本人初めての新婚旅行に訪れた。
僕の私見だけど、お龍さんの表情が心配そう。
この後、6月には「第二次長州征伐」ユニオン号に乗り込み長州の勝利に大きく貢献するのだが、そんな危険を冒す龍馬を心配しているのかな・・・
■龍馬とお龍が通った山道
これは、パンフレットや観光ガイドには、
あまり書いてないのですが、
この崖を下ってくる道!!
実は龍馬が塩浸温泉来た慶応2年頃は、
現在の国道223号のある川沿いには道は無かったそう。
つまり反対側の崖の上にある塩浸集落から降りてきたのだそう。
つまり龍馬とお龍はこの道を通ったということなのです!!
かなり急斜面で滑りやすいので気をつけて登ってくださいね。
■龍馬が浸かった湯船
温泉棟の手前、川岸にぽっかり開いた湯船。
そう、これこそが本物の龍馬の湯。
現時点では法律等いろいろな事情により、実際に入ることはできなくて残念ですが、
ちゃんと「鶴の湯」の源泉を引くことができるようになっているそうです。
いつか誰でも入れるように整備されることを祈っています。
しかし、みんながそれと分かるようにもう少し案内を増やして欲しいです。
パンフレットにも載ってないのはなぜ??
とも有れ、
龍馬の手紙に書いてある、塩浸温泉。
鶴の湯がその源泉であることは事実。
龍馬の生涯でおそらく最も充実していた時間を過ごしたこの霧島塩浸温泉に
じっくり浸り、湯気の向こうの龍馬とじっくり語ってみるのはいかがでしょうか?
アクセス
施設名:塩浸温泉龍馬公園電話番号:0995-76-0007
住所:霧島市牧園町宿窪田3606
料金:塩浸温泉 大人360円、小人140円
:龍馬資料館「この世の外」大人300円、小人150円
開園時間:午前9時〜午後6時
駐車場:普通車10台程度、大型バスは乗降のみ可
より大きな地図で 薩摩Map を表示ストリートビューでも少しだけみえますね。